六本木の焼き肉レストランへのランプ納品が
漸く終わりました。
実は昨夜制作が終わり梱包は今朝早くという
くらいギリギリでした。
その最大の理由は今回使用したガラス素材に
ありました。ヤカゲニー社のオセアナという
ガラス、数年前はオセアナ社としてアメリカ
で製造していましたが会社が倒産しヤカゲニ
ー社に吸収合併されました。昔のオセアナと
言えば輝くような美しいガラス素材で私は
とても大好きでした。しかし当時からカット
はやはり困難で予期せぬ方向へ割れることは
屡々ありました。それでも吸収合併後は更に
変な割れ方をするようになっていました。
通常、自分の力量から言ってもどこを使うか
迷うことはありますが数日でガラスカットは
終わります。しかし今回は普通にカットして
も変な割れ方をする、サンドブラストで何日
も掛けてその後バンドソーでカットしても
ヒビが入る、、、、それどころか組立て途中
でも僅かな振動で割れてしまう、、、涙、、
2日前もサイドのガラスが気が付いたら割れ
ていて急遽交換する有様でした。
私は27から37まで都内のガラス工場で
釜炊として勤務しました。ガラスの成分も
良く分かるし製品に何らかの原因があれば
改善の為徹底的に検証を重ねるのが当たり
前の会社です。残念ながらオセアナ(ヤカ
ゲニー社)はそれを怠っているとしか言え
ません。はっきり言ってこのガラス(イエ
ロー、ホワイト)は欠陥品です。普通にカ
ット出来ない、バンドソーで切ってもヒビ
が入る、サンドブラストでもヒビが入る、
私は今後このガラスは使いません。美しい
ガラスですがもう懲り懲りです。
今フュージングを繰り返しているブルザイ
のガラスは変な割れ方は一切ありません。
5回、6回フュージングを繰り返しても耐え
てくれます。さすがに6回、7回の焼成は
失透しますがしっかりデータを取って世に
出している健全なる会社と言えるでしょう。
私のブログを読んであなたのカット技術が
未熟だと反論される方がいるかも知れません。
それならイエロー、ホワイトの元板を買って
ご自分で半裁してみてください。
私はもうこのガラスは遠慮しておきます。